スタメン、もしくはレギュラーになりたくてもなかなかなれなくて悩んでいるという人に読んでもらいたいです。
私が中学生の時の話です。私の中学校は毎年県大会上位入賞しているいわゆる強豪校でした。私の代は全員で20名弱、レギュラーになれるのは6名でした。そしてよくある話ですがその中の2人くらいは将来性が評価されて1~2年の頃から先輩の試合に連れて行ってもらったりコーチの指導を受けることができたりしていました。もちろん私はそんなものには選ばれずくすぶっている時期が続きました。
毎月一回、ランキング戦というものが開催されていました。いわゆるレギュラー決め試合です。A,B,C,Dチームと分けられており、それぞれの一位となった者が上のランクの最下位と戦う権利が与えられ、勝利できればランクアップできるというものでした。みんなもちろんAチーム入り、すなわちレギュラー入り目指してがんばります。そのランキング戦で、私はDチームの下から二番目になってしまったことがあります。毎月ランキング戦がとても楽しみでワクワクして部活に行っていた私でしたが、さすがにこの日はもうランキング戦をしたくないという気持ちになりました。
レギュラーから最もかけ離れた場所に自分はいるんだなと思い知らされました。しかし、今思い返せばこの経験が私を強くしたんだなと確信しています。この順位に落ちるまでは、自分がどういうプレイスタイルで卓球をしているのかを全く考えていませんでした。ただ闇雲にドライブやブロックを場面に応じて使い分けていただけでした。しかしこの最悪の日から、私はプレイスタイルというものを意識し始めました。
私が注目したのが当時ランキング戦毎回1~2位に位置する一個上の先輩でした。子の先輩はなぜ勝てるのだろうと思い、この先輩の練習、試合を観察するようになりました。そうすると、その人の得点パターンがだんだんと定型化していることに気付きました。ああ、この人はこうやって点をとっているんだなと。それから私はその先輩を一から全て真似するようになりました。この場面はあの人はこうする、この場面はこうする、といった感じに。そうしていると段々と、「お前○○(先輩の名前)に似てるな」と言われるようになりました。それからもその先輩の真似をしたプレイスタイルで練習に取り組んでいたら、だんだんと勝てるようになっていったのです。
そしてそれから2か月後Bチームに上がり、先輩の試合に連れて行ってもらえるようになりました。そこでは最強だと思っていた自分の先輩たちよりも強い選手がたくさんいました。そこで色々なプレイスタイルで得点している選手をたくさん観察しました。
先輩が引退したあとは、一回も落ちることなく、ずっとシングルスのスタメンのポジションをキープできました。
ここから学んだことは、上手くなる秘訣は、強い選手のプレイスタイルに隠されているということです。
強い選手は得点の方法を知っています。自分のプレイスタイルをもっています。それを観察して、その技を盗みましょう!これが上手くなる一番の近道です。
もしあなたが先輩と一緒に練習できる環境ならば、一番うまい先輩の練習と試合をしっかり観察しましょう。そしてそれを真似してみて下さい。必ずうまくなります。先輩がいなければ校内で一番うまい人を観察しましょう。
動画でプロの選手の試合の動画を見るのもいいですが、実際に自分の目で見る情報量のほうが得られるものが多いです。まずは校内の上手い人を真似てやりましょう!
そこから自分のスタイルを確立させて、プロの人の動画から技術を吸収していきましょう。
私はこの方法でドベ2からスタメンの座を勝ち取りました。強くなる秘訣はなんといっても目標です。この人みたいになりたい!その気持ちが私を強くしました。目標を決めて、モチベーションを高く保って練習に励んでください。
あなたの成功を願っています。
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