クラブチームには入るべきなのか

今クラブチームに入ろうか迷っている方、お子様をクラブチームにいれようと考えている方に是非よんでもらいたいです。

卓球をやっていて思うことは、卓球でプロになったりオリンピックに出たりしている人は誰もかれも全員小さいころから卓球をしています。

しかし彼らはクラブチームでやっていたというよりも、親の指導のもと卓球を練習していたパターンです。水谷選手、福原選手、張本選手、伊藤選手、平野選手など全日本で一位を取ったことがあり、オリンピックのメダリストでもある方々は全員小さいころから親の熱血指導を受けています。

では、小さいころから卓球をしていないと強くなれないのでしょうか?

この疑問は卓球界で議論しないといけないレベルだと個人的には思っています。

答えはノーであり、イエスです。

どういうことか説明しましょう。

 

これには卓球の上達のメカニズムが関わっています。

まず卓球というスポーツは筋トレをしたから、練習にたくさん参加したから、まじめに練習したからといって上達するものではないんですね。まあ同じようなことはほぼ全てのスポーツに通ずるものがありますが、、、。

では何が卓球の上達のポイントなのでしょうか?

 

それは優れた指導者に教わったかそうでないか。なんです。

ほんとにこれにつきます。中学・高校・大学で強豪校と呼ばれている学校はなぜ毎年優勝候補になれるでしょうか。たしかに、優れた選手をスカウトしているというのも理由の一つでしょう。では、なぜそういった将来有望な選手はその学校を選ぶのか。その理由はそこでなら更なるレベルアップを見込めるからです。そして選手をレベルアップさせるのは練習メニューではありません。優れた指導者なのです。

なので、クラブチームに入るという選択肢も、本気で上達を目指しているのであれば賢い判断だと思います。しかし、入るクラブチームはちゃんと選びましょう!あまり有名でないところへ入って一番になる!というのは危険です。もうお分かりかと思いますが、指導者が良くないから有名になれていないわけです。

なので、できるだけ名の通ったクラブチームを選びましょう。

 

 

卓球は私ももちろん大好きですし、現役を退いた今もかつての仲間たちと嗜んでいます。しかし、前々から卓球に対する不満な点はありました。

それは、強くなれる選手というのは小学校までで決まっていると思ってしまったからです。中学から始めてトップ選手になれないということを言っているわけではありません。しかし、中学から始めたのでは、小学校から優秀な指導者の元で練習している選手に勝つのは難しいかなとは感じます。

個人的にトップを目指せる可能性として、

①小学校またはそれ以前から優秀な指導者の元で練習

②中学生で優秀な指導者のもとで練習

③小学校またはそれ以前から一般的な指導者の元で練習

という順番付けになると思います。①と②までが全国クラス以上を目指せるかなと思います。やはりできるだけ早い時期に優秀な指導者の方との縁に恵まれたいところです。こういう図式のため、小学校以前からラケットをもち、優秀な指導者(親御さま)をもっている張本選手や伊藤選手などの成長の早さが実現できています。

 

もちろん、この図式通りにいかないこともたくさんあります。始めるのがおそくても全国レベルに達する選手もいます。大島選手も元陸上部ですし。

逆に速く始めていても後から始めた人に抜かされていく選手もたくさんいます。

しかし、トップを目指すならば、可能性を考えて早くから優秀な指導者さんの元で練習したいところです。

今の日本の卓球の成長環境はどうなの?という疑問は私個人たくさんもっています。特に不満なのがこの成長環境。

中学までに成績を残しているかいないかでその先のその選手の成長が決定されるからです。高校から先は強豪校にいるかいないかの世界の上に、どの強豪校に所属しているかも影響してきます。

エリートアカデミー・青森山田・愛工大名電・・・ここらの名門校に進むことが出来れば心配なくトップクラスの選手を目指せる環境で練習することができます。

高校以上の歳になると強豪校以上に環境の良い場所は一切ない世界です。外国のリーグに参加して揉まれてくるくらいしかないです。そうなると、中学で成績を残して、スカウトをもらうか、がんばって一般入部するしかないです。

そして、そうするために早い段階から優秀な指導者のもとで練習しておく必要があるのです。高校以上は強豪校に入れば優秀な指導者しかいないので・・・。

 

実は私は中学から卓球をはじめ、東海大会で三位になるという実績を残したのですが、強豪校からの声はかからず、卓球を続ける道をあきらめました。その後続けた友達をみても、強豪校に入った友達とギリギリが入れなかった友達の差はみるみる開いていきました。勝負の世界は辛辣です。努力した分だけ報われるわけではありません。

良い環境で練習することが上を目指す唯一の道です。

なので、クラブチームに入るという選択は必ず良い方向に進むと思います。もし、トップを目指すのであれば。。そういうわけではないのであれば、地域スポーツなどでただで卓球ができる環境は探せばあるので、わざわざお金をかけてクラブチームに入らなくていいのかなと思います。特によくわからないクラブチームに入ろうとしている方は特に。

 

 

長々と個人的な考えを書いてしまい申し訳ございません。しかし、これが私が実際に体験して感じた卓球界の現実です。上を目指すなら早めのうちに手をうつことをオススメします。

そして、もう中学だから無理かと思ってしまった方へ。中学はまだまだ伸びしろがたくさん残っています。中学から始めて小学校以前からやっていた人を倒して県大会、東海大会まで進んだ知り合いもいます。そして強豪校から推薦をもらっていました。中学生には可能性が広がっています。環境が最適かを考えて行動すればあなたはトップを目指せる立場にあります!!!

みなさんのクラブチームに対する考えの助けになればうれしいです!

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